2006年04月01日

クローン人間は胡蝶の夢を見るか

ちょっとグダグダと考えてみた。

クローン人間を扱う映画、小説などでは、よくクローン人間の自我についての問題に言及が及ぶ。


よく聞く、「自分はいったい何者なのか」って悩むやつ。


その前に、そもそも人間自体が何で生まれてくるのか。


生物学的に考えれば、種の保存というだけのはず。

そう考えると、その人がその人自身である意義は見出せない。

たまたま、卵子と精子が受精して生まれてきたにすぎない。

こうなると、目的を持って生み出されてきたクローン人間のほうが、まだ意義を見出せる。

まぁその意義が、クローン人間当人にとって必ずしもプラスになるわけではないのが問題なんだけど。

むしろマイナスの方が多いだろうな。

人工臓器の保険だったり、遺族の慰め役だったりするだろうから。


じゃあ、哲学的に考えてみよう。

「人間はうまれた目的を探すために産まれてきた」なんてことを聞いたことがある。

正直、「鶏が先か、卵が先か」ってのと五十歩百歩な気がする。

要は生きる目的はその人自身が探すものってことを言いたいんだろうけど。

こう考えると、クローン人間はもともと作られた目的が決まってるわけだから、自分で目的を探せるのは幸せなんだろうな。


そもそも生まれてきた意味を求めるなんてこと自体が、人間の特権。

文明がある程度発達し、思考するという能力を手に入れた動物の特権。

最近は思考放棄してる動物が多いみたいだけど、まぁそれはおいといて。



望まれない出生。

祝われない子供。

こんな場合はどうだろう。

望まれて生まれてきたわけではないという事実は、思春期の子供に重大な負の影響を及ぼすらしい。

アイデンティティが確立するしないじゃなくて、そもそもその根幹が揺らぐわけだからな。

まず最初に自分という存在を無条件に認めてくれるはずの親に認めてもらえないんだから、そりゃ悪影響にもなるわな。

クローン人間の場合は望まれない生まれというのはないから比較にならないけど。

望まれなければ作られないわけだからね。手違い作るほど暇も金も余ってるはずないし。



んで、クローン人間。

「自分は何者なのか」って問題だけど。

オレは、「物質は複製できても精神は複製できない」と思ってる。

自我ってものは、良くも悪くも環境に大きく影響されるものだし。

まったく同じ環境なんて、用意できるはずがないし。

こう考えると、クローン人間といえども、オリジナルとは別の人間だって思える。

そもそも普通に産まれてくる人間だって、両親の遺伝子の複製がランダムに混じった存在だからね。

それがピュアなものか、混じってるものかの違いだけだよ。

ごく単純に言えば、混血か、純血かの違い。

それは大きいって言う人もいるかもしれない。

混血>>>>>(越えられない壁)>>>>>純血

と言われる可能性もある。

でもそう考えることこそが、オリジナルノットイコールクローンだと考えていることに他ならないわけで。

だって物質的には同じ存在なのに、違うって言ってるんだから、残るは精神面でしか違いは出ないわけでしょ。

つまり自我が別個のものであると認めてるのと同じなんじゃないか。


これはあくまで他人の評価する自我の同一性についての論議だから、クローン人間の考えるところとは違う。

要は当人がどう納得するか、納得できないかってこと。

他人から慰められても、自分が納得いってなければいつまでも悩むし、

他人から認められてなくても、自分で納得できれば悩まないし。


でもこれは、しっかり自我の確立した人間の行動だと思う。

子供の頃って、そんなに割り切れるものでもないし。

だからこそ、自我の確立に親とか環境とかの影響が大きいわけで。

そんなときに自分がクローンだとか分かったら……


どうなるんだろ。

想像できないな。

自我の確立という行為自体に意味がないと考えるのか?

そうなると、精神的な死しか残らないな。気力が残ってれば自殺かな。

もしくは、自我が確立できずに、他人の評価や環境に依存するようになるのかも。

まぁこれはリアルの人間にもいるからな。


こうやって考えてて思うのは、

オレって割り切りすぎだな、ってことだなー。

起きたこととか、自分ではどうしようもないこととかは「仕方のないこと」と割り切ってグダグダ考えない。

考えても時間の無駄と考えてる。

普通はこんなに割り切らないような。

ああすればよかったとか、こうすればよかったとか少しは考えるんじゃないか?


なんか、自己分析になりそうな悪寒。

自己分析は鬱になるのでやめます。

適当に終わり。
posted by GIN at 23:48| 岩手 | Comment(0) | TrackBack(0) | 何かのコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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